上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
世界観は前回と同じ、トーキョーN◎VAをベースにしてます。


【天海探偵事務所の休日】


トーキョーN◎VAのイエローエリア……様々な住宅や、マーケットが並ぶそのエリアの一角にあるビル。
そのビルの一部屋に事務所が開設されていた。
入り口である扉の前には観葉植物が置かれ、来た人が気軽に入れるようにしている。
そして、その扉にはファンシーな枠に『天海探偵事務所』と書かれた看板がぶら下がっていた。
その事務所に所属する探偵は、ただ一人。所長でもある、天海春香、その人である。
この扉が叩かれる度に、様々な事件が起こる。人探しや、物探し……なによりも酷かったのはロケットランチャーの撃ち込みだろう。
さて、本日の来訪者はどんな人だろうか?


コン、コン。

扉をノックする音が聞こえた。
すぐ扉を開けて招き入れたい所だけど、私は今、手が塞がっている。
「は~~~い! 鍵は開いてますので、どうぞ~~!!」
大声で、扉の方に向かって叫んだ。
その言葉が伝わったのか、扉を開ける金属質な音がし、人が中に入ってきた。足音の数から四人。そして、軽い足音から女性とわかる。
「は~るるん! 遊びに来たよー!!」
「へっへ~ん! 今日はあずさお姉ちゃんとゆきぴょんが一緒だよ!」
その元気いっぱいな声に釣られるように、更に二人の声が聞こえてくる。
「は、はい! きょ、今日は私も来ました。お邪魔しますね」
「春香ちゃん、いつもお疲れ様。今日は差し入れを持ってきたわよ~?」
双海 亜美、真美の双子に、萩原雪歩、三浦あずさの四人の様だ。
流石に、今日は問題は起きなそうだ。
「は、はい! ありがとうございます! 居間の方で待ってて下さい!」

暫くすると、シャワーでも浴びていたのだろうか?
髪から雫を滴らせながら、丸くくるめたタオルを持って、春香が風呂場の方から出てくる。ドタドタと足音を響かせて。
「春香ちゃん、そんなに急ぐと…。」
雪歩が心配そうな声をあげる。
「はるるんが、あんなに急ぐと…。」
真美が、亜美に向かって目線を送る。
「…アレ、だよねぇ…。」
その視線に答える様に、亜美が答えた。
「あらあら。」
その状況がわかってないのか、あずさは呑気な声をあげるばかりだ。
「あ、え、あああああああああああああああ!?」
何かに足を取られたのか、春香が大仰に倒れこむ。それに合わせるかのように、手に持っていたタオルの塊も宙を舞った。
そして、宙を舞ったタオルがはらりと途中で落ちると、中から子犬が現れた。それは、モコモコとした毛並みをもつ、可愛い子犬であった。その子犬をふわっとあずさが抱きとめた。
「あらあら、可愛い子犬さんですねぇ。」
この言葉に反応した真美は、あずさの横まで近づき覗き込んだ。
「うっわーーー! ちょ→カワイ→! ねぇねぇ、真美にも抱かせて!」
「ずっるーい! 亜美も亜美も! …どしたの?ゆきぴょん」
真美の言葉に反応するように亜美も声を上げたが、雪歩が様子がオカシイことに気づいたのか首を傾げる。
傍から見て、雪歩の表情が目まぐるしく変わっていることがわかる。
「…あ、えっと、その…」
と、身振り手振りをしながら声を出そうとするが、上手くいかない。相当、動揺しているようだ。
その姿を見た、亜美がポンっと手を叩くと、訳知り顔をした。
「ハッハ~ン。ゆきぴょんは犬が嫌いだったっけ? なるほど、なるほど」
と、イタズラを思いついたかの様な表情をする。
そして、雪歩の後ろに回りこんで、ガシッと腕を掴む。
「丁度良いから、この可愛い子犬ちゃんで慣れちゃおうよ!」
「え、え、ええぇぇぇえ!?」
亜美の言葉に、狼狽する雪歩。雪歩の犬嫌いは筋金入りだ。…しかし、この子犬なら…きっかけになるかも知れない。
「あいたたた…。あ、その子犬ね。この前の依頼主の飼い犬なんだ。依頼主さんも遠いところに行っちゃったから、引き取り手探してるところなんだ。」
と、転んだ春香が起き上がりながら声を出す。
その言葉を聞いて、雪歩がゴクリとつばを飲む。
「あらあら…。なら、一匹なら面倒は見てあげられるから、私が引き取ってあげましょうか?」
あずささんが、子犬の頭を撫でながら言う。子犬もじゃれついているようだ。
「へぅ…!」
あずさは、グリーンエリアで小さい喫茶店を営んでいる。小さいながらも、常連の客もつき、そこそこに繁盛している。雪歩はそこでアルバイトをさせて貰っているのだ。だから、あずさが犬を引き取る時点で、雪歩もこの子犬と付き合うことになる。
「んっふっふ→☆ これは、ゆきぴょんも慣れないと困っちゃうね!」
亜美と真美が合わせた様に口を開いた。亜美と真美は、この齢で結構名の売れたトーキーだ。彼女等は、様々な事件や、スキャンダルを見つけ出すのが得意で、二人の名前を冠した番組まで組まれる程だ。(まぁ、ウェブ上だが。)
「あうあうあう」
雪歩は若干引き気味ながらも、大丈夫、私なら触れる、大丈夫、怖くない、Mrドリドリラー!…とかぶつぶつと口にしている。
傍から見て、ハッキリ言って危なすぎる。


そのやり取りは、この最低な街でもある、トーキョーN◎VAに一筋の灯りを灯すかの様だった。

子犬の飼い主は、優しい子だった。 でも、この災厄の街、トーキョーN◎VAの業に呑み込まれた。
彼女が最後に望んだのは、この子が無事であること。

…これなら、その最後の望みは叶えられそうだ。

…でも… と春香は思った。

あずさの胸に頭を埋めている子犬。

…たしか、オスだったよね? 


一瞬、その子犬がニヤリとした笑みを浮かべたのように見えたのは気のせいだったに違いない。
スポンサーサイト
2008.11.23 ドワーフPへ
ここで書くのもなんかなぁと思いつつ、HPで拍手してきたので・・・

ドワーフP、第一部お疲れ様でした!

自分もブレマスでは他のPを描こうと思ってはいましたが、この存在感の強さには敵わない(笑)

他のプロデューサーからの話も通して、最後には総計六人でやるのかな?と予測してしまう最後でした。

締切破りというより、ヘタレな自分にちょくちょく意見を下さって本当に感謝してます~!

次回作・・・というより、別のP名での続きをお待ちしてます!(笑)








それよりも、おれも終わらせんと・・・なぁ。

2008.09.10 只今制作中
ちまちまと時間を縫いながら作っております。

というか、誤字脱字多くてホントすみません;
次のは無いようにしたいです・・・。


いろいろネタも含ませつつ、作ってはいるんですが、ネタ古いなー

と思う、今日この頃。

でも、そのネタ大好きなんです。

まぁどんなネタかはお楽しみに。

アリエル突撃隊長確定しました(笑)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。