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世界観は前回と同じ、トーキョーN◎VAをベースにしてます。


【天海探偵事務所の休日】


トーキョーN◎VAのイエローエリア……様々な住宅や、マーケットが並ぶそのエリアの一角にあるビル。
そのビルの一部屋に事務所が開設されていた。
入り口である扉の前には観葉植物が置かれ、来た人が気軽に入れるようにしている。
そして、その扉にはファンシーな枠に『天海探偵事務所』と書かれた看板がぶら下がっていた。
その事務所に所属する探偵は、ただ一人。所長でもある、天海春香、その人である。
この扉が叩かれる度に、様々な事件が起こる。人探しや、物探し……なによりも酷かったのはロケットランチャーの撃ち込みだろう。
さて、本日の来訪者はどんな人だろうか?


コン、コン。

扉をノックする音が聞こえた。
すぐ扉を開けて招き入れたい所だけど、私は今、手が塞がっている。
「は~~~い! 鍵は開いてますので、どうぞ~~!!」
大声で、扉の方に向かって叫んだ。
その言葉が伝わったのか、扉を開ける金属質な音がし、人が中に入ってきた。足音の数から四人。そして、軽い足音から女性とわかる。
「は~るるん! 遊びに来たよー!!」
「へっへ~ん! 今日はあずさお姉ちゃんとゆきぴょんが一緒だよ!」
その元気いっぱいな声に釣られるように、更に二人の声が聞こえてくる。
「は、はい! きょ、今日は私も来ました。お邪魔しますね」
「春香ちゃん、いつもお疲れ様。今日は差し入れを持ってきたわよ~?」
双海 亜美、真美の双子に、萩原雪歩、三浦あずさの四人の様だ。
流石に、今日は問題は起きなそうだ。
「は、はい! ありがとうございます! 居間の方で待ってて下さい!」

暫くすると、シャワーでも浴びていたのだろうか?
髪から雫を滴らせながら、丸くくるめたタオルを持って、春香が風呂場の方から出てくる。ドタドタと足音を響かせて。
「春香ちゃん、そんなに急ぐと…。」
雪歩が心配そうな声をあげる。
「はるるんが、あんなに急ぐと…。」
真美が、亜美に向かって目線を送る。
「…アレ、だよねぇ…。」
その視線に答える様に、亜美が答えた。
「あらあら。」
その状況がわかってないのか、あずさは呑気な声をあげるばかりだ。
「あ、え、あああああああああああああああ!?」
何かに足を取られたのか、春香が大仰に倒れこむ。それに合わせるかのように、手に持っていたタオルの塊も宙を舞った。
そして、宙を舞ったタオルがはらりと途中で落ちると、中から子犬が現れた。それは、モコモコとした毛並みをもつ、可愛い子犬であった。その子犬をふわっとあずさが抱きとめた。
「あらあら、可愛い子犬さんですねぇ。」
この言葉に反応した真美は、あずさの横まで近づき覗き込んだ。
「うっわーーー! ちょ→カワイ→! ねぇねぇ、真美にも抱かせて!」
「ずっるーい! 亜美も亜美も! …どしたの?ゆきぴょん」
真美の言葉に反応するように亜美も声を上げたが、雪歩が様子がオカシイことに気づいたのか首を傾げる。
傍から見て、雪歩の表情が目まぐるしく変わっていることがわかる。
「…あ、えっと、その…」
と、身振り手振りをしながら声を出そうとするが、上手くいかない。相当、動揺しているようだ。
その姿を見た、亜美がポンっと手を叩くと、訳知り顔をした。
「ハッハ~ン。ゆきぴょんは犬が嫌いだったっけ? なるほど、なるほど」
と、イタズラを思いついたかの様な表情をする。
そして、雪歩の後ろに回りこんで、ガシッと腕を掴む。
「丁度良いから、この可愛い子犬ちゃんで慣れちゃおうよ!」
「え、え、ええぇぇぇえ!?」
亜美の言葉に、狼狽する雪歩。雪歩の犬嫌いは筋金入りだ。…しかし、この子犬なら…きっかけになるかも知れない。
「あいたたた…。あ、その子犬ね。この前の依頼主の飼い犬なんだ。依頼主さんも遠いところに行っちゃったから、引き取り手探してるところなんだ。」
と、転んだ春香が起き上がりながら声を出す。
その言葉を聞いて、雪歩がゴクリとつばを飲む。
「あらあら…。なら、一匹なら面倒は見てあげられるから、私が引き取ってあげましょうか?」
あずささんが、子犬の頭を撫でながら言う。子犬もじゃれついているようだ。
「へぅ…!」
あずさは、グリーンエリアで小さい喫茶店を営んでいる。小さいながらも、常連の客もつき、そこそこに繁盛している。雪歩はそこでアルバイトをさせて貰っているのだ。だから、あずさが犬を引き取る時点で、雪歩もこの子犬と付き合うことになる。
「んっふっふ→☆ これは、ゆきぴょんも慣れないと困っちゃうね!」
亜美と真美が合わせた様に口を開いた。亜美と真美は、この齢で結構名の売れたトーキーだ。彼女等は、様々な事件や、スキャンダルを見つけ出すのが得意で、二人の名前を冠した番組まで組まれる程だ。(まぁ、ウェブ上だが。)
「あうあうあう」
雪歩は若干引き気味ながらも、大丈夫、私なら触れる、大丈夫、怖くない、Mrドリドリラー!…とかぶつぶつと口にしている。
傍から見て、ハッキリ言って危なすぎる。


そのやり取りは、この最低な街でもある、トーキョーN◎VAに一筋の灯りを灯すかの様だった。

子犬の飼い主は、優しい子だった。 でも、この災厄の街、トーキョーN◎VAの業に呑み込まれた。
彼女が最後に望んだのは、この子が無事であること。

…これなら、その最後の望みは叶えられそうだ。

…でも… と春香は思った。

あずさの胸に頭を埋めている子犬。

…たしか、オスだったよね? 


一瞬、その子犬がニヤリとした笑みを浮かべたのように見えたのは気のせいだったに違いない。






と、三点、投下いたしました。
これまた、難産でした orz
少し、制作途中の状況を明かしますと…
これ、ゲームのキャプチャ動画とは別に、紙芝居を紙芝居クリエーターでタイミング合わせて作って、今回は、プレミアプロで合成しました。
なので、台詞合わせたり、後、今回10分以内で終わってますが…実際は、15分ぐらいキャプチャデータがありまして…。
全部やろうと初め考えてやってて、筆が進まず orz
5thライブで、活力を貰って、ぶった切ってしまえ! と、今回の話になりました。
EDに関しては、また微調整をして作り直します。

そして、リアル戦記がちょっと真面目に厳しくなって来たので、出来る限り、こっちを優先しようとは思います。
ただ、また速度は微妙な感じにはなるかとは思いますので、生暖かい目で見ながら待って頂ければと orz
せめて、アニメ上での第一部完までは、出来る限り突っ走りたい…と考えてます。

キャラの配役、設定辺りは4話で明かされるかも?
亜美、真美の配役は仕方ないんだ! わかってくれ!

後、ファーレンハイトのあの行動は、後々の伏線予定。
今週のテーマ 「名刺」「おたまじゃくし」「羽」「たるき亭」

たるき亭・・・そこは765プロダクションのあるビルの一階にある居酒屋というか大衆食堂である。
765プロダクションが真上にあるという事で、アイドルやプロデューサー達が良く訪れる。
そして、今日、この日も・・・。

ガラガラガラ。昔ながらの横開きの扉が開く。
「うぃ~っす。おやっさん、今日もお邪魔しに来ましたぁ~」
「うっう~! 今日も宜しくお願いします!」
765プロダクションのプロデューサーの一人と、アイドルの高槻やよいが来店した様だ。
「…いらっしゃい。」
店主は口数が少なく、厳しい顔をしている。だが、それ故に、結構渋いと人気が高い。
「…注文は?」
少し置いて温くしたのであろうお茶を、カウンターに座った二人の前に出す。
二人とも、そのお茶を少し啜る。そして、ふぅ~っと息を吐く。
「…これが旨いんだよなぁ…。雪歩も美味しいお茶を入れるが、おやっさんのは五臓六腑に染み渡る!」
「熱すぎないのでごくごく飲んじゃわないようにしないと勿体無いですよね!」
まず、お茶で二人の疲れを軽く取る。大事な一つだ。
だが、その美味しさ故に、一時的に思考回路を止めさせてしまうのが難点とも言える。
……贅沢な難点である。
「……注文は?」
咳払いをしつつ、店主はもう一度聞く。
毎度の事なのだ。
分かってはいる。だが、やめはしない。
「…おっと、失礼しました。…そうだなぁ…今日は、やよい頑張ったもんなぁ。相手の作曲家さんも物凄く乗り気だったし。」
「えへへっ。そんなことないですよぉ~」
話を聞いてる限りでは、営業に行ってきた様だ。
成果は上々と言った所だろうか。
「よっし、今日は俺が奢ってやる! おやっさん、やよいにお子様ランチを!」
「えええ!? 良いんですか!?…というよりも、あるんですか?!」
高槻やよいが声をあげる。居酒屋というより、下町的大衆食堂にそんな物があるはずはないと思うのは普通だろう。
だが・・・。
「あるよ。お子様ランチ一つ…あんたは?」
「俺は、グリーンカレーで。」
その注文を当然の事の様に受け、料理を作り始める。
その動きは、年を感じさせないかの如きだ。…実際の年齢は分からないが。
「あ、そう言えばプロデューサー。作曲家さんから貰っためーしですけど…。」
「ん? どれどれ?」
やよいが取り出した名刺を覗き込む。
彼女が差すのは、ロゴに使われている『音符』。
「・・・ん? 音符がどうかしたか?」
「えっと、何ていうか、おたまじゃくしみたいだなー・・・って思って! エヘヘっ」
やよいが、照れ笑いを浮かべながら言う。その顔を見て、プロデューサーもつい笑い声を上げる。
その声に反応したのか、店主がギロリと視線だけを向けてくる。
それに反応するかの様に手を合わせ拝むようにするプロデューサー。
ふんっと鼻息を一息出して、作業に戻った。その姿を見て、胸を撫で下ろすプロデューサー。
「ご、ごめんなさい。プロデューサー。」
「あー…やよいは…」
「やよいちゃんは悪くないぞ」
やよいとプロデューサーは顔を合わせた。誰が言ったんだろう?
少し、時間が経って二人は同じ結論に達した。
二人一緒に顔を向ける。
…店主が少し、頬を赤くしながら作業をしていた。
「…はい! ありがとうございます!!」
やよいが大きく笑顔でお礼を言った。
それに照れたのかは分からないが、いつもより若干手荒にお子様ランチとグリーンカレーが二人の前に置かれた。
「お子様ランチ、グリーンカレー、お待ちどう」
「…あ、お子様ランチ、旗がない代わりに、天使が乗ってますよ! プロデューサー!」
そう、確かに、通常なら国旗が刺さってるはずなのに、チキンライスの上には、白い羽根が付いた天使が乗っていた。
口にはラッパか何かを付けている。クリスマスに使っていたやつだろうか?
店主の方を見ると、頬をかきながら口を開いた。
「…国旗を切らしちまっててな。今日は、天使さんだ。」
「…ありがとうございます! エヘヘっ」
やよいは、その天使が気に入った様だ。
その笑顔を見て安心したのか、店主はリモコンでテレビの電源を入れる。
『今日、紹介するアイテムはコレ! "パワージューサー"!』
映ったのは通販番組だった。しかも、外国の。声優が吹き替えをやっている奴だ。
『これの凄いところは、どんな野菜も食べ物も、入れてしまえば絶対ドロドロにしちまうって所なんだ!』
そして、普通入れないだろうって素材を入れてミキサーにかける・・・。
横目で見ながらプロデューサーはグリーンカレーを口に運ぶ。
…パク。 !! ダン!ダン!
そして、プハーと息を吐く。辛い!だが、すーっとして旨い。
店主の方を見ると、ニヤリとした笑いを浮かべていた。
やはり、ここにまた来るんだよな。
そう、プロデューサーは心で思った。


ある日のたるき亭の昼下がりであった。
おまたせしました!
第三話-1を投稿いたしました。
これも立ち絵を頼んだのを出汁にして、自分が色々なのに浮気してた為、難産でした。
今後的にはある程度定期的に投下出来るようにしますので、再度生暖かく見守って下さい。






次は、三話-2、3だー!
ただ、一言。

大変、やきもきさせました。申し訳ない。

素材待ち等と弁明はできますが、ここまで待たせてしまったのは自分の不徳の致すところです。

もう少々だけ。

お待ち願いします。

次は、アスターテ。録画は終わってるので、後は紙芝居を作って混ぜるだけです。

ヘタレなPです。

そこは否定しません。

・・・これもただの弁明、弁解なので多くは語りません。

この前、紹介した動画をかけつつ、頑張ります。

今日は、これにてお休み。

皆様良い夢を。
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